豪中首脳が会談 安保では対立、経済は改善 「双方の利益に目を」
中国を訪れているオーストラリアのアルバニージー首相は6日、北京で習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。豪首相の訪中は2016年以来。対中強硬姿勢で関係が険悪になっていた前政権とは異なり、現政権では安全保障などでは妥協しない姿勢は維持しつつ、経済での関係改善が続いている。
豪公共放送ABCによると、アルバニージー氏は会談後の会見で、習氏との面会は「とても前向きで建設的」だったと説明。「両国に違いがあることは認めつつ、双方の利益に目を向けるべきだと同意した」と発言した。貿易の正常化や人権問題などが話題に上がる中、「常に国益を考えて行動している」と強調した。
中国国営中央テレビによると、習氏は中豪に「根本的な利益の衝突はない」とし、両国の関係改善は「正しい道だ」と強調。「中国は安定成長によって、不確実な世界経済に確実性を提供する」「豪州を含む各国に今までにないチャンスをもたらす」と経済関係を深化させるメリットを説いた。
最大の貿易相手 関税引き上げで…
豪州にとって、中国は貿易額…
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- 【視点】
豪中関係はなかなか難しい。一方で国の規模としては中国が圧倒的に大きく、豪州は中国への依存が強いが、同時に中国も豪州の資源や農産物などに依存しており、相互に深い関係にある。一方で豪州は米国の同盟国としての立ち位置があり、他方で、アジアの国とし
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