日本一のリンゴ生産量を誇る青森県弘前市で、リンゴのオブジェやデザインを探して街を歩き、写真をSNSに投稿してもらう観光イベントが開かれている。「街中(まちじゅう)のりんごを探せ!プロジェクト」と銘打ち、参加者による情報発信で「リンゴの街」をPRする狙いだ。11月末まで。

 イベントは、弘前観光コンベンション協会の主催で2年目。昨年は追手門広場やりんご公園など市内の観光施設を主会場とした。今年は、土手町界隈(かいわい)やJR弘前駅周辺など商店街への誘客を意識したという。

 郵便ポストやマンホールのふた、トイレの表示など、市内にはリンゴのオブジェやデザインが多数点在している。協会は、こうしたポップアートを増やし、「インスタ映(ば)え」する撮影ポイントを生み出そうと、「街中にリンゴを増やせ」と呼びかけている。

 そのモデル事業として、10月に、弘南バスのバス停10カ所にリンゴのデザインが施されたほか、弘南鉄道の中央弘前駅前にもリンゴの装飾が登場する予定だ。

 イベントでは、ポップアートに限らず、リンゴに関係する写真をインスタグラムへどんどん投稿してもらい、抽選で県産リンゴ加工品を贈る。土手町界隈や弘前駅周辺など4カ所では、リンゴのシールやパネルを探してキーワードを当てるクイズを実施している。

 協会の担当者は「観光客も市民も気軽に街を巡って情報発信してもらえば、それが弘前のPRになる」と話す。詳細は同協会の公式ホームページ。問い合わせは協会(0172・35・3131)へ。(吉田耕一)