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　地球上のすべての場所を30メートル四方に分け、1区画に1冊、計5700億冊のデジタルノートを置いた。置かれているところに足を運ばないと、書き込みも閲覧もできない。そんな無料アプリspinote（スピノート、https://spinote.net/）を、山本圭史さん（43）は大学時代からの友人と開発した。

　5年半前、その友人と見た夜の東京タワーの美しさをみんなで共有したいと思った。でも、既存のSNSでは何かが足りない。欲しかったのはその場にいない人からの「いいね」ではなく、その場にいる人の「わかる」。旅館などにある、誰でも書けるノートが思い浮かんだ。

　1級建築士として設計事務所…