サクランボが例年よりも早い旬 王国福島のフルーツの季節始まる

岡本進
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 「フルーツ王国」福島の季節がやってきた。今年は桜の開花が早かったように、トップを切るサクランボが例年にはない早めの収穫時期を迎えている。

 福島市飯坂町にある果樹園では4日から収穫に入った。昨年より10日早いという。園主の横江義洋さん(75)は「開花が早いうえ霜にも遭わなかったので、木の上から下まで一斉に花が咲いて実どまり(着果)がよかった」。豊作を喜びつつも「桃やリンゴも開花が早かった。摘果作業がサクランボの収穫と重なり、てんてこ舞いですよ」。

 真っ赤に輝く姿は、まさに「赤い宝石」という呼び名がぴったり。取れたての佐藤錦が一粒ずつ丁寧に箱の中に並べられ、全国各地の注文先に送られた。

 記者も、自分で購入した分を箱詰めさせてもらった。でも、実についた軸が整わず、箱の中で乱れたまま。「4、5個を7列並べ、3段に重ねる。そうすると、ぴたりと500グラムになります」と横江さんが教えてくれた。

 この果樹園では、サクランボは今月20日までで、月末から桃に移る。福島を豊かに彩る季節は梨、ブドウ、リンゴと冬まで続く。(岡本進)

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