国債大量買いで低下した市場機能が改善 日銀の政策修正は遠のく?

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山本恭介
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 日本銀行は1日、国債などの債券を売買する市場の機能が一定程度改善したとする調査結果を公表した。日銀の新体制が緩和を当面続ける姿勢を示したことなどから金利が下がり、日銀の国債買い入れが減った影響とみられる。

 金利を抑えようと日銀が国債を大量購入することで生じる市場機能低下への懸念が、これまでは根強かった。市場機能の低下は金融緩和修正の理由になり得るだけに、今回の調査を受けて「金融政策のさらなる修正は、想定より遅くなる」(市場関係者)との見方が出ている。

 調査は3カ月ごと。今回は5月1~10日に実施し、70の金融機関が回答した。

 債券市場が円滑に機能している度合いが「高い」と答えた割合から、「低い」を引いた指数はマイナス46となり、過去最低だった2月の前回調査から18ポイント改善した。指数の改善は、2022年2月調査以来だという。

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