サメの絶滅危惧種シロワニの赤ちゃん誕生 大洗水族館が再び繁殖成功

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中村幸基
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 アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町)が、サメの絶滅危惧種シロワニの繁殖に再び成功した。国内の成功例は2例のみで、いずれも同水族館。繁殖の技術やデータを積み重ねて、野生生物の保全につなげられると期待されている。

 シロワニは太平洋や大西洋、インド洋などの温帯域や熱帯域の海にすむサメで、成長すると体長3メートル余りになる。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、野生で極度に高い絶滅のリスクに直面している「深刻な危機」(CR)に指定されている。

 シロワニの赤ちゃんは5月7日に生まれた。誕生時の体長は約92センチ、体重約5・1キロ。メスだという。母親の妊娠が判明したのは、昨年10月のことだった。わずかな腹部のふくらみが観察され、その後、ごくかすかな胎動を確認したという。

 同水族館によると、野生のシロワニの繁殖生態については不明な点が多く、飼育下での繁殖成功例は世界的にも少ない。

「姉妹」でお披露目したい

 同水族館は2021年6月に…

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