「毅然と報じなければ、問題の一部に」神父の性的虐待を暴いた元記者

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ニューヨーク=中井大助
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 ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(故人)による所属タレントへの性暴力疑惑は、世界にも波紋を広げ、過去に発覚した性暴力の問題と比較されることもある。中でも影響が大きかったのは、カトリック教会の神父による性的虐待と組織的な隠蔽(いんぺい)だ。問題はどのように発覚し、メディアに求められる役割は何か。米紙ボストン・グローブの記者として報道に取り組んだ、ノースイースタン大のマット・キャロル教授(68)に聞いた。

 ――ジャニー喜多川氏をめぐる疑惑を聞き、どのような印象を受けましたか。

 「まるで(映画の)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような思いでした。似たような疑惑は世界各国で次々と発覚し、何年にもわたって明らかになり続けています。私たちが最初の報道をしたのは2002年でしたので、20年以上にわたって続いていることになります」

 ――なぜ、ボストン・グローブは神父の性的虐待に取り組んだのですか。

 「一番のきっかけは、01年…

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