残業代ゼロ「知らなかった」高校生が給特法テーマにラジオ番組制作
公立学校教員に残業代を支給しないと定め、「定額働かせ放題」などと批判される「教員給与特措法」(給特法)。5月22日には中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)で改正を視野に入れた議論が始まり、そのゆくえに注目が集まるなか、給特法をテーマにラジオ番組を制作している高校生がいる。彼女たちの目に、給特法はどう映っているのだろうか。
制作しているのは、宮城県立仙台第三高校放送部2年の井藤明凜(あかり)さん(16)と、斎藤麻由香さん(17)の2人だ。全国高校放送コンテストで発表するために準備を進めている。
制作にあたり、現役教員や給特法に詳しい識者にインタビューを実施した。番組は7分ほど。教員の働き方をめぐる課題や給特法について、高校生の目線で考える内容にするという。
なぜ給特法というテーマを選んだのか。
井藤さんたちは当初、高校生…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら
- 【視点】
生徒が教師の長時間労働を憂い、生徒が教師のために給特法の問題点を論じる時代がやってきました。生徒の目にも、教師の働き方は異常なものと映っているのでしょう。 ここ数年、給特法とまではいかないまでも、教師の部活動負担を問題視する声が生徒の側か
…続きを読む