市の監査拒んだ疑い、保育所側を書類送検 子ども支援法適用 警視庁

[PR]

 東京都日野市認可保育所「吹上多摩平保育園」で、園児への虐待に関する市職員の立ち入りの監査を拒んだとして、警視庁は18日、同園の保育士だった男(36)を子ども・子育て支援法違反の疑いで書類送検し、発表した。園を運営する社会福祉法人「吹上会」(同市)も同容疑で書類送検した。同法違反での摘発は全国初という。

 少年育成課によると、男は昨年11月10日午前10時ごろ、同法に基づき立ち入りに訪れた市職員に対し、約17分間にわたって園の出入り口に立ちふさがり、監査を忌避した疑いがある。男は「監査は拒否していない」と容疑を否認しているという。

 同園では、別の保育士が園児に馬乗りになって激しく揺さぶるなどの暴行を加えたとして、2月に警視庁に傷害容疑で逮捕された。この保育士は書類送検された男の弟で、事件当時の吹上会の理事長は兄弟の母親という。

 日野市の大坪冬彦市長は18日、吹上会に対し、「書類送検を重く受け止め、児童及び保護者の信頼を回復するよう、真摯(しんし)に取り組むべきだ」とするコメントを発表した。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら