衛星発射に失敗した北朝鮮、予告した2度目はいつ?韓国の識者に聞く

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聞き手・ソウル=太田成美
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 北朝鮮が日米韓の自制要求を振り切り、軍事偵察衛星の打ち上げを強行した。今回は墜落して失敗したが、衛星はどのような特徴を備えているのか。北朝鮮が予告している「2度目」の発射はいつ行われるのか。北朝鮮の軍事に詳しい北韓大学院大の金東葉(キムドンヨプ)教授に今後の見通しを聞いた。

 ――北朝鮮の朝鮮中央通信は、1段目の分離後にエンジンの異常で推進力を失ったと説明し、使用したエンジンや燃料に問題があったとしています。

 北朝鮮は、技術的欠陥があったことを自ら明らかにしています。エンジンや燃料の問題を並べていますが、今回失敗した要因の可能性があるものを羅列しているだけです。原因を特定し、問題を解決するには時間がかかるでしょう。

 ロケットの1段目の分離は正常に行われたのでしょう。しかし、2段目の推進に必要なエンジンへの着火ができなかったり、着火のタイミングが遅れて推進力を失ったりした可能性も考えられます。

技術確信し発射 過小評価できない

 ――北朝鮮は「早い期間内」に2回目の打ち上げを行うとしています。

 北朝鮮が事前予告した6月1…

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