【栃木】東武鉄道は浅草と日光・鬼怒川エリアを結ぶ新しい特急車両「スペーシアX」を南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)で公開した。スペーシアの新車両の導入は33年ぶり。7月15日から運行を始める。

 外観は白で、日光東照宮の陽明門に使われている塗料「胡粉(ごふん)」をイメージした。伝統工芸品の鹿沼組子や竹編み細工を連想させる六角形の窓枠も特徴という。1号車にはカフェカウンターが設置され、ビールやコーヒーなどを楽しめる。

 7人定員の個室「コックピットスイート」のほか、日光金谷ホテルなどの内装から着想を得た「コックピットラウンジ」、電動リクライニングシートを備えた「プレミアムシート」など、様々な座席をそろえた。

 モーターなどの走行機器は最新のものを導入し、二酸化炭素の排出量は現在のスペーシアと比べ、40%削減できるという。

 今年度中に4編成が導入され、浅草と東武日光、鬼怒川温泉間を毎日2~4往復する予定だ。埼玉県内は春日部に停車する。(野口駿)