「映え」広がるディズニー、そのNGライン 揺れるユーチューバー

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近藤咲子 末崎毅
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 いま東京ディズニーランド(TDL)のシンデレラ城前には、カチューシャをつけてスマホで「自撮り」をする入園者が列をなしている。その中に、ミニーの耳がついたおそろいのカチューシャをつけたバイト仲間の女性3人組がいた。

 「そろえると統一感が出て写真も映える。カチューシャは季節やイベントごとに変える」と東京都立川市の高柳朝咲さん(22)。写真はSNSで友人と共有する。一緒にいた千葉県市川市の多賀井雅衣さん(22)は「ディズニーランドは世界観を楽しむところ。アトラクション以外にも楽しみ方がある」と話す。

 写真投稿アプリ「インスタグラム」や動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」、「ユーチューブ」。TDLを運営するオリエンタルランドで、顧客満足度などを分析するリサーチアナリストの中山博文さん(48)は、こういったSNSが「来園前、園内、退園後の各段階に影響を及ぼしている」と指摘する。一体どういうことなのか。

 「インスタ映え」が新語・流行語大賞に選ばれた翌年の2018年。ディズニーの本場米国で、好きなディズニーキャラクターに色やシルエットを寄せた服装で来園する「ディズニーバウンド(縛り)」が流行した。その頃から日本でも、SNS上で「#ディズニーペアコーデ」などのハッシュタグをつけた投稿がみられるようになった。

 こうした動きは他の入園者に…

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