世界で急速に活用が広がる対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」。文部科学省は学校での活用の仕方や留意点をガイドラインとして示す方針だが、現場ではすでに、授業でどう使うかを探る動きが出始めている。
日本マイクロソフト本社(東京都)で3月、東京学芸大学付属小金井小学校の鈴木秀樹教諭と4年生33人による道徳の公開授業が開かれた。チャットGPTの技術を活用した対話型AIを搭載したマイクロソフトの検索エンジン「Bing(ビング)」を使った授業だ。
教材は、教科書に載っている「絵はがきと切手」という文章。転校した友達から主人公に、料金不足の切手が貼られた絵はがきが届く。料金不足だったことを、嫌な気持ちになるから友達に伝えない方がいいと進言する母と、他の友達に同じことをしないよう、伝えた方がいいという兄の間で主人公の少女が葛藤する――。そんなあらすじだ。
記事後半では、授業での子どもたちの意外な反応と、チャットGPTの教育への活用について研究する識者らの見方もご紹介します。
伝えるべきか否か。鈴木教諭…
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