「ゆりかごに預けられた」伝えたのは2割 児相が養親や里親らに調査

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堀越理菜
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 親が育てられない子を匿名で預かる慈恵病院(熊本市)の「こうのとりのゆりかご」をめぐり、熊本市児童相談所は6日、子どもに出自を伝える「真実告知」について養育者に尋ねた初の調査結果を公表した。ゆりかごに預けられたことを伝えていたのは、回答した養親や里親らのうち約2割だった。

 ゆりかごは2007年に開設され、市によると21年度までに161人が預けられた。19年度までのまとめでは、155人のうち約8割が特別養子縁組や里親、乳児院などの施設で育てられている。

 児相は昨年7~8月、養親や里親、施設の養育者を対象に書面で調査を実施。調査対象人数は非公表で、回収率は94%だった。

 特別養子縁組のうち、実の子ではなく養子だと伝えている割合は67%だった。伝えた年齢は3歳が最も多く、34%。伝えていないケースで、伝えることを検討していない人は14%いた。

 ゆりかごに預けられたことを伝えているのは、全体の18%だった。伝えた時期は、就学前が67%。伝えることを「検討している」「考えていきたい」は合わせて69%だった。

 児相は今回、「ゆりかご」に…

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