そごう・西武売却の再延期を発表 セブン&アイHD、時期は明記せず

末崎毅
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 流通大手セブン&アイ・ホールディングス(HD)は30日、傘下で百貨店を運営する「そごう・西武」を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却する時期を再延期すると発表した。新たな売却実行日については「完了次第お知らせ」するとし、時期を明記しなかった。

 この日の発表で、セブン&アイは「必要な所定の条件の充足に向けて交渉を継続しており、3月中での(売却の)実行が難しくなった」と説明した。

 セブン&アイは昨年11月に売却契約締結を発表。当初は今年2月1日に売却を実行する予定だったが、その後「3月中」に延期した。3月9日の説明会では井阪隆一社長が「あくまで3月中のクロージングを目指している」などと話し、地権者や関係自治体と協議しているとしていた。

 株主で米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルは23日付で、井阪氏らを含まない取締役選任の株主提案を提示。事実上の退任要求とみられている。そごう・西武売却の対応次第では経営陣の進退を問う声が強まることも予想される。(末崎毅)

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