「うちのかかはちょっとへん」小1娘が調べた母の障害と笑顔のひけつ

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岩渕邦夫
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 うちのかかはちょっとへん。はじめにそうおもったのは、ねん中のときでした。

「いっしょにあそぼう。」

とさそうと、かかはいつもニコニコうなずいてくれます。でも、あそびはなかなかはじまりません。わくわくしてまっていると、そのうち、かかはこまったかおでゆれはじめました。右へ左へ、ゆーらゆら。そしてそのまま、手をはなしちゃったふうせんみたいに、ふわーっとどこかへとんでいってしまいました。

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 3月に発表された北九州市主催の第14回子どもノンフィクション文学賞で、小学生の部の大賞に名古屋市立八事東小学校1年生(当時)の藤本千尋さん(7)の作文「ゆらゆらゆれる、かかのこと」が選ばれた。

 千尋さんの母、有希那さん(33)は自閉スペクトラム症(ASD)という発達障害がある。そのため、ほかのお母さんとはちょっと違うところがある。千尋さんは近く生まれてくるきょうだいに、お母さんのことを説明してあげられるようになりたいと思い、ASDについて調べてみた。

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苦手なことを質問、予想外だった母の答え

 ≪ASDの人のにがてなこと…

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