「核の脅し」に透けるプーチン氏の苦境 「戦術核配備ない」可能性も

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 ロシアのプーチン大統領が25日、隣国ベラルーシに戦術核を配備する方針を示した。ロシアはこれまで他国に核兵器を配備したことがなく、実現すれば米欧との緊張が高まるのは確実だ。だが、配備に踏み込まない可能性を指摘するロシアメディアもあり、プーチン氏が強める「核の脅し」にはロシアの苦境も透ける。

 ウクライナ外務省は26日、プーチン氏の「核配備」発言について、声明を発表。「新たな挑発であり、核不拡散条約(NPT)の原則と核軍縮の構図、国際安全保障の総体をむしばむものだ」と批判。国連安全保障理事会の緊急会合を開くよう訴えた。

 プーチン氏が「配備」に触れたのは、25日に放映されたロシア国営テレビの番組だ。毎週放映されるプーチン氏のプロパガンダ番組の担当記者がインタビューした。

 プーチン氏は、ベラルーシのルカシェンコ大統領から戦術核の配備を要請されているとして、「我々は合意した。核不拡散の国際的義務には違反しない」と主張した。7月1日には戦術核用の特別貯蔵施設が完成するとしたが、配備の具体的日程には触れていない。

米欧の脅威、過大に見せる?

 プーチン氏が今月21日に中…

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