ミスあっても自己ベストの理由 高橋成美がみた「りくりゅう」の強さ

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 フィギュアスケートの世界選手権のペアは23日、ショートプログラム(SP)で首位発進した三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)がフリーを2位でまとめ、自己ベストを更新する合計222・16点をマークし、日本ペア初となる金メダルに輝いた。

 今季出場したグランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権、世界選手権の三つの主要国際大会をすべて制する「年間グランドスラム」も達成した。

 演技後、2人はスローループの失敗など反省を口にした。ミスがあっても、頂点に立てた背景とは――。

 2012年世界選手権のペア銅メダリストで、14年ソチ五輪には木原とのペアで出場した経験を持つ高橋成美さんに、「りくりゅう」ペアの強さを語ってもらった。

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 転倒があったので本人たちは悔しさを感じていると思いますが、素晴らしいフリーの演技でした。ミスを引きずることなく最後までスピードが落ちなかったことで、心に迫る演技となりました。

 ミスがあっても自己ベストを更新できたのは、フリーの3連続ジャンプを変えたことが大きかったと思います。昨年11月のNHK杯や12月のGPファイナルでは3連続トーループでしたが、年明け以降、最後をダブルアクセル(2回転半)に変えました。

 最後を2回転半に変えると…

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