第10回「かつての社会党にならない」 立憲・岡田幹事長、政権交代への決意

有料記事漂流10年 沈む2大政党

聞き手=高木智也
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 民主党は14年前に自民党から政権を奪取したが、いまは「自民一強」を許し、政権交代の兆しさえ見えない状況に陥っています。民主政権で副総理を務めたベテランの岡田克也立憲民主党幹事長は、野党はどうあるべきだと考えているのでしょうか。

 インタビューに対して岡田氏は政権交代を目指すべきだとし、そのためにも、ともに旧民主を源流とする国民民主党とは「一つの政党になることを目指すべきだ」と語りました。「政権交代可能な政治を目指して結集する」との姿勢を強調しました。

中道へ立ち位置を移行「当然のこと」

 ――野党第1党の立憲が置かれている現状をどう分析しますか。

 「立憲民主党の蓄積、政策、地方組織など、他の野党と比べて抜きんでているのは間違いない。数でも野党第1党です。次の衆院選でその座をより確固たるものにし、野党のリーダーとして政権交代可能な政治を目指すべきだと思います」 

 ――次の衆院選での政権交代は難しいということですか。

 「なるべく(与党と)議席数の伯仲を目指すということです。政権を担うには、まだまだやらなければいけないことがある。その一つが、やっぱり野党で大きな固まりを作ることです。(民主を源流とする)立憲と国民民主は、考えに大きな違いはない。一つの政党になることを目指すべきです」

 ――立憲と国民民主は、ともに労働組合の中央組織・連合の支援を受ける間柄にあります。

 「全国各地の連合の方々からも『早く大きな固まりを実現してください』との声が圧倒的です。もちろん相手のある話なので、国民民主も同じ考え方に立たないと実現しない。現在の国民民主は、与野党に対して『是々非々』の考え。理解はしていますがそうではなくて、政権交代可能な政治を目指して結集する考え方に立ってもらいたいと思っています」

 ――立憲は今、リベラルから中道に立ち位置を移そうとしているように見えます。

 「政権交代は5割以上の方の…

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連載漂流10年 沈む2大政党(全17回)

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