次世代半導体、25年に試作開始 ラピダスが千歳市の新工場発表

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伊沢健司 新田哲史 若井琢水
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 次世代半導体の国内生産をめざすラピダスは28日、工場を北海道千歳市に建てると発表した。2020年代後半の量産に向け、25年に試作を始めることも明らかにした。5兆円規模とされる投資は、北海道で「過去最大の案件」(鈴木直道知事)。高度な技術開発と巨額の資金調達ができるのかが、プロジェクトの成否の鍵を握る。

 新工場の用地は新千歳空港に近い工業団地「千歳美々(びび)ワールド」。ラピダスの小池淳義社長によると、工場の敷地面積は数十ヘクタールほどの見通し。試作までの研究・開発に2兆円、量産までに3兆円の資金が必要と想定しているという。

 小池氏が28日、北海道庁の鈴木知事を訪ね、建設地の決定を伝えた。千歳市を選んだ理由については、半導体の製造に欠かせない豊富な水や再生可能エネルギーの供給能力といったインフラ面などを挙げた。

 鈴木知事は「北海道の歴史の…

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