Z世代目線の観光ガイド冊子「ぶらっと、かいづ」 岐阜大生らが制作

松永佳伸
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 まちづくりに携わる岐阜大生らが、岐阜県海津市周辺の観光ガイドブック「ぶらっと、かいづ」を制作した。学生たちは「Z世代」の目線で気になった飲食店や観光名所などを深掘りし、若者をターゲットにしたガイドブックを完成させた。

 観光庁の「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業(交通連携型)」を活用。名阪近鉄旅行(名古屋市)が、岐阜市・柳ケ瀬を拠点に活動するまちづくり団体「ひとひとの会」に協力を依頼し、会の学生ボランティアが制作した。

 約20人の大学生や高校生が参加。昨年11月から海津、輪之内、安八の3市町に何度も足を運び、「インスタ映え」を意識した写真の撮影や原稿の執筆など、約2カ月かけ、自分たちですべてやり遂げた。海津市周辺にまつわる謎解きもつけ、現地を訪ねてもらう工夫もした。

 10日、海津市役所を訪れ、横川真澄市長に完成を報告した。岐阜大地域科学部2年の吉田芽生(めい)さん(20)は「わかりやすく端的に魅力を伝えるため、言葉を選ぶのに苦労した」。同部2年の榊原乙珠(おとみ)さん(20)は「レトロな雰囲気の店が多くて魅力を感じた。冊子を手に自分好みの店を探してほしい」と話す。

 ガイドブックはA5判、8ページで2万部を作製。海津市の観光案内所や道の駅などで無料配布する。千代保稲荷神社や南濃、平田など6地区の隠れた名店や夜景スポットなど40カ所を紹介している。ガイドブックの情報は、学生たちがSNSを使って発信していくという。(松永佳伸)

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