恵方巻き?の穴から顔出すアナゴ 習性に着目した展示、節分前に人気

池田良
【動画】仙台うみの杜水族館の「アナゴの恵方巻水槽」=池田良撮影
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 【宮城】仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)で、節分にちなんだ企画「アナゴの恵方巻水槽」が展示されている。巻きずしに見立てた筒の穴からアナゴが時折顔をのぞかせたり、通り抜けたりする様子に、来場者は歓声を上げた。

 展示は2020年から始め今年で4回目。恵方巻きの代表的な具材であるアナゴの、隙間に隠れる習性に着目して企画する。

 全長40~90センチの「マアナゴ」と全長約1・2メートルの「ダイナンアナゴ」の二つの水槽に、直径14センチ長さ55センチの筒、直径22センチ長さ52センチの筒がそれぞれ3本ずつ束ねられてつり下げられている。筒の内周に球状の発泡スチロールを敷き詰め米粒に、筒の外周を黒いネットで覆ってノリに模し、「恵方巻き」に仕立てた。今年の恵方の「南南東」を向いた先の穴の中にアナゴたちが身を寄せ、顔を出す。

 21日、展示を見つめる人たちは「かわいい」や「狭くないのかな」などと言いながら、写真に収めていた。仙台市泉区の小学1年、阿部藍絃(あいと)さん(7)は魚好きで家族と年間パスポートを使い同館を度々訪れている。藍絃さんは「ぎゅっと(アナゴが)詰まってる」と展示をじっと見つめていた。

 土、日曜日の午後1時には、マアナゴの水槽で恵方巻きに仕立てたエサを振る舞う催しをする。展示は2月5日まで。(池田良)

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