三重県北部で給水管凍結による漏水相次ぐ いなべ市で572戸が断水

寒波

黄澈
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 この冬一番の強い寒波の影響で、三重県菰野町など県北部の地域では26~27日にかけて、家庭用給湯器への給水管が凍結して破損し、漏水を起こす事例が相次いだ。いなべ市では、断水も起きており、今後さらに範囲が広がる可能性もある。各市町は住民に機器の点検と節水を呼びかけている。

 津地方気象台によると、県北部の北勢地方では、26日に四日市市最低気温が零下8・9度を記録するなど各地で厳しい冷え込みとなった。

 いなべ市では26日午前から給水管が破損したなどの情報が入りはじめ、市内全域に漏水が広がった。27日午前の時点で、市内の572戸が断水しており、市は給水車を出すなどの対応を取っている。

 菰野町上下水道課には、26日だけでも、住民から給水管などの破損に関する相談が50件以上寄せられ、27日も電話が相次いでいる。町は、夜間から未明にかけて給水管内の水が凍って膨張してひびが入り、気温の上昇で氷が解け出したところで、水漏れが起きたとみている。

 このため、27日早朝から職員30人態勢で各家庭の給水管の状況を点検。漏水が確認された場合、バルブを閉めて水を止めるなどの対応を取っている。同日午前の時点で断水は確認されていない。町は、風呂や煮炊きで水を多く使う午後7時~10時の状況を懸念しており、町のウェブサイトやツイッター、行政メールなどで節水を呼びかけている。同課の担当者は「住民の皆さんには、情報提供と節水で協力していただきたい」と話している。

 四日市市でも水道水が濁るなどの現象が各地で起きているという。市南部の楠地区には、応急給水所3カ所を設けて対応している。(黄澈)

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