首相がウクライナ訪問検討 「侵攻1年」目安に、現地情勢など見極め

有料記事岸田政権

西村圭史
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 木原誠二官房副長官は22日のフジテレビの報道番組で、岸田文雄首相のウクライナ訪問について「しっかり検討はしていかなければいけない」との考えを示した。政府は現地の情勢や通常国会の審議の推移を見極めたうえで、ロシアのウクライナ侵攻から1年となる2月下旬を目安に、首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領との首脳会談をめざす。

 木原氏は首相のウクライナ訪問について「具体的には何も決まっていない」としつつ、「G7の大きな議題の一つは間違いなくウクライナだ」と説明。5月に広島で主要7カ国首脳会議G7サミット)が開かれることも念頭に、訪問を検討するとした。

 首相官邸の複数の幹部によると、訪問はロシアの侵攻が始まった2月24日に向け検討する。国会で新年度予算案が審議されている最中となるため、週末などに合わせた短期間の日程で調整したい考えだ。戦況などに応じ、後ろ倒しも想定する。侵攻1年に合わせ、G7首脳とゼレンスキー氏によるオンライン協議を呼びかける案も浮上している。首相は6日のゼレンスキー氏との電話協議でキーウ訪問を要請され、記者団に「諸般の状況も踏まえて検討していきたい」と述べていた。

 ウクライナ侵攻後、G7では…

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2023年1月22日22時44分 投稿
    【視点】

    低空飛行の岸田首相にとっては、5月に控えた地元・広島でのサミット開催は一つの節目。指導力不足という印象がつきまとう岸田首相が、平和外交で手腕を発揮したいと考えるのは自然だと思います。 ただ、それで政権浮揚になるかは別問題。外交はパワー

    …続きを読む