オミクロン患者のつばに飛びやすいウイルス デルタや従来株より多量

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竹野内崇宏
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 オミクロン株に感染した人の唾液(だえき)の中には、従来株の感染者に比べて、遠くへ長時間飛びやすい状態の新型コロナウイルスが多量に含まれていることを、日本大学などの研究チームが突き止めた。感染の波が続く要因とみられるとして、チームは換気やマスクが今後も重要だと指摘している。

 変異株であるオミクロン株は、昨冬に国内の第6波を引き起こして以降、第8波の現在まで流行の主流となる状態が続く。

 一昨年夏の第5波を起こしたデルタ株よりも、気管支の細胞で増殖が早いなどの性質が知られてきたが、細かな飛沫(ひまつ・しぶき)によるエアロゾル感染の原因となり、PCR検査にも使われる唾液中に、どのような状態で含まれているのか、詳しくわかっていなかった。

 そこで日大歯学部の今井健一教授(感染症免疫学)らは、名古屋市内の医院を2020年11月~22年2月に受診した感染者計90人から唾液を採取。オミクロン株、デルタ株、変異が進む以前の「従来株」の、唾液中での様子を、遠心分離器や遺伝子検査で解析した。

 その結果、唾液中のウイルス…

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