10年前に起きた笹子トンネル事故とプール死亡事故 共通する問題は

有料記事

池田拓哉
[PR]

 山梨県大月市の中央自動車道笹子トンネルで起きた天井板崩落事故から2日で10年。遺族はいまも事故の原因究明を求め続けている。原因追究はどのように進めるべきなのか。同じ年に京都市のプールで女児が命を落とした事故の真相に迫り、著書「遠い声をさがして 学校事故をめぐる〈同行者〉たちの記録」(岩波書店)をまとめた京都大准教授の石井美保さん(49)に聞いた。(池田拓哉)

2012年、小学校のプールで女児が亡くなる

 笹子トンネルで事故が起きた2012年。この年の7月30日、京都市内の小学校プールで1年生だった浅田羽菜(はな)さんがおぼれ、翌日に亡くなりました。

 私は事故後、関係者との交渉やインタビューを羽菜さんの両親とご一緒し、その過程を記録しました。著書はその10年間の足跡をまとめたものです。

 このプール事故と笹子トンネ…

この記事は有料記事です。残り1061文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら