JR越後線の新潟―白山間にできる新駅(仮称・上所(かみところ)駅、新潟市中央区)の正式名称の候補が、「上所」「所島(ところじま)」「南高校前」の三つとなった。地元の住民組織「上所校区コミュニティ協議会(コミ協)」が選んだもので、来年春ごろにJR東日本が決める。

 駅名の候補は、市が10月に地元の児童・生徒や住民から募り、645件の応募の中から協議会が三つに絞った。「上所」は地域を代表する名称で、応募の3割強に含まれていた。「所島」は開拓後に称したもので地域の歴史的背景がわかる点、「南高校前」はわかりやすいことが、それぞれ評価された。

 協議会は11月29日に中原八一市長と面会し、要望書の形で3案を伝えた。市が同じ名称の駅がないかを調べたうえで、12月下旬にJR東に提示する予定だ。協議会の高島清会長(80)は「コミ協としても、親しまれる駅になるための活動をしたい」と話している。

 新駅は市が同社に要望し、2月に両者が設置について正式に合意した。2025年春の開業をめざしている。(茂木克信)

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