「スペイン倒せばさらに盛り上がる」 日本代表、悲観的な雰囲気なし

森保ジャパン

岩佐友
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 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表(世界ランキング24位)は1日午後10時(日本時間2日午前4時)、1次リーグE組最終戦でスペイン(同7位)と対戦する。2010年南アフリカ大会の王者に勝てば2大会連続の決勝トーナメント進出となり、負ければ敗退。引き分けなら、同じ時間に行われるドイツ―コスタリカの結果次第となる。

 29日までのチーム練習にはDF冨安健洋アーセナル)が合流。別メニュー調整が続いていたMF遠藤航(シュツットガルト)も間に合う可能性があり、左太ももに違和感を抱えるDF酒井宏樹(浦和)以外は「試合ができる状態」と森保一監督は30日に語った。

 ドイツ戦は歴史的な逆転勝利で好スタートを切ったが、コスタリカ戦は攻め込みながらミスによる失点で敗れた。30日にオンライン取材に応じた主将のDF吉田麻也シャルケ)は「結果を出すことにフォーカスしている」とスペイン戦での勝ち点3への意欲を示した。

 世界屈指のパスサッカーを誇るスペインにはボールを保持される展開が予想される。

 「いい守備からいい攻撃にいかに転じられるか。特に後半はボールを持つ時間を長くしたい。ドイツも(スペイン戦で)後半にペースをつかめていた」。失点を避け、耐えながら後半に勝負をかけるプランを思い描いた。

 ドイツ戦で決勝点を挙げたFW浅野拓磨ボーフム)も「スペインが僕らより実力があるチームなのは百も承知。相手よりも走り、守備の部分で体を張って戦うのがベースになる」とした上で、「攻撃に切り替わった瞬間にゴールを奪いにいく。ボールを奪ってからの縦に速い攻撃は日本の武器」と得点へのイメージを膨らませた。

 コスタリカ戦後、チーム内ではどのタイミングでどうプレスをかけてボールを奪いにいくか、活発な議論が交わされているという。

 悲観的な雰囲気はない。DF板倉滉ボルシアMG)は「コスタリカに負けて敗退したわけじゃない。ここでスペインを倒して上がれば、さらに盛り上がると思う。そういう意味ではポジティブにとらえている。引き分けでは決まらないので、勝つ気でやりたい」と言い切った。

 30日の会見で森保監督は「過去が良かったことであれ、良くなかったことであれ、ポジティブに変換して未来に生かしたい。選手が普段の力を出してくれれば、結果はついてくる」と語った。(岩佐友)

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