米上院は29日、同性婚の権利を保障する法案を賛成多数で可決した。下院も通過する見通しで、バイデン大統領も法案に署名する意向を示している。成立すれば、連邦法で同性婚の権利を保障するのは初めてになる。

 法案は上院(定数100)を賛成61、反対36で通過した。上院は現在、民主、共和両党が各50議席を占める。性的少数者の権利擁護を重視する民主党議員のほか、共和党議員の一部も賛成して超党派で可決した。

 連邦最高裁は同性婚の権利を保障する判断をしている。その判例が覆り、同性婚を禁止する州ができたとしても、連邦レベルで同性婚の権利を守る内容になっている。同性婚が認められている州で結婚したカップルに対し、他の州がその婚姻を否定できないという趣旨の内容も含まれている。

 バイデン大統領は29日、法案の上院通過を受けて「愛は愛だ。米国人は愛する人と結婚する権利を持つべきだ。上院通過は超党派による偉業だ」とする声明を出した。下院を通過すれば、貢献した議員らをホワイトハウスに招待し、すぐに法案に署名する考えを示した。

 米国での同性婚の権利をめぐっ…

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