話せますか? 中学生のスピーキングテスト、東京都教委が問題公表

本多由佳
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 東京都教育委員会は28日、中学3年生が受けた「英語スピーキングテスト」の問題を公表した。イラストについて説明したり、英文で音読したりする計8問だった。受験者数は、申込者数として事前公表されていた人数より約7千人少ない約6万9千人だった。やむを得ない事情の欠席者は、12月18日の追試験を受けられる。

 テストは、イヤホンから聞こえる音声などをもとにタブレット端末に音声を吹き込む形式。イラストを用いた問題は、ホテルの中でレストランがある階や、やってみたい校外活動を選ばせるなどの内容だった。ほかには、学校の昼食をテーマに、「学校が提供する同じメニューを食べるべきか、めいめいにメニューを選ぶべきか」という問いに意見と理由を答えさせる問題もあった。

 問題は都教委のホームページ(https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/content/esat-j.html別ウインドウで開きます)で見られる。

【問題パートCの解答例】I got on a train. Then, a bird came into the train. It had a flower. The bird sat on my hat. It put the flower on the hat and then went away.

 テスト中にタブレット端末に録音された生徒の音声は、フィリピンに送られ、都教委に委託されたベネッセコーポレーションの関連会社の現地スタッフが語彙(ごい)や文法の正しさ、発音などの観点で採点する。1月中旬に結果が出る予定。20点満点に換算され、来春の都立高入試の総合得点(1020点満点)の一部となる。

 テストには公立中3年生の約95%にあたる約7万6千人が申し込んでいたが、受験者数は国私立を含む約6万9千人だった。都教委は「欠席連絡は体調不良という理由が多かった」と説明した。しかし、体調不良以外にも、都立高を受験しないため欠席した生徒も多かったとみられる。追試験の受験には、校長の署名などがある申請書や診断書などの提出が必要という。(本多由佳)

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