映画監督の崔洋一さん死去 「月はどっちに出ている」「血と骨」

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 「月はどっちに出ている」「血と骨」などで知られる映画監督の崔洋一(さい・よういち)さんが27日午前1時、ぼうこうがんのため東京都の自宅で死去した。73歳だった。葬儀は近親者で営む。喪主は妻青木映子さん。

 1949年、長野県佐久市在日コリアン2世として生まれる。大島渚監督「愛のコリーダ」(76年)の助監督などで撮影現場を経験した後、83年に内田裕也さん主演の「十階のモスキート」で映画監督としてデビューした。80年代は「いつか誰かが殺される」や「友よ、静かに瞑(ねむ)れ」など角川映画を手掛けた。

 93年、梁石日(ヤンソギル)さん原作の「月はどっちに出ている」を発表。在日コリアンのコミュニティーをエネルギッシュかつコミカルに描き、数多くの賞を受けた。2004年には同じく梁さんの小説「血と骨」をビートたけしさん主演で映画化。日本アカデミー賞最優秀監督賞などを受けた。他の監督作に「マークスの山」「クイール」など。09年の「カムイ外伝」が最後の劇場公開映画になった。

 また99年には大島監督の「…

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