ご当地ナンバー「南房総」は幻に 3市1町が名称で折り合えず

堤恭太
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 千葉県館山市南房総、鴨川の3市と鋸南町で進めていた自動車の「ご当地ナンバー」導入を断念すると25日、発表した。アンケートでは8割以上が現在の「袖ケ浦」からの変更を望んでいたが、名称で各自治体の意見がまとまらなかったという。

 導入に向けて3市1町は8月上旬、インターネットを通じてご当地ナンバー導入のアンケートを実施した。2447人から回答があり、その結果82・3%が導入に賛成した。

 ところがナンバーの名称になると意見が割れ、1位が「南房総」(26・8%)、2位が「安房」(21・5%)、3位が「館山」(11・9%)という結果にとなった。3市1町別でみると、館山市は「館山」、南房総市は「南房総」、鴨川市と鋸南町は「安房」が1位と意見が割れた。

 そこで旗振り役だった館山市が上位の「南房総」「安房」と、「導入反対」を加えた三択で再度アンケートをするよう提案したが意見がまとまらず見送られた。その後の話し合いで有力だった「南房総」に対して反対意見が出て結局断念した。(堤恭太)

 ご当地ナンバー 運輸支局の所在にかかわらず地名をナンバーの名称にできる制度。地域としての一体感や活性化を狙っている。2006年に始まり、全国46地域に誕生した。県内では事務所がある千葉、習志野、袖ケ浦、野田を除いて、成田、船橋、市川、市原、松戸、柏で認められている。

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