「義時につかみかかりたかった」 柿澤勇人、鎌倉殿で探った源実朝像

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伊藤宏樹
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 「鎌倉殿ぉー!」「羽林(うりん)っ!」

 鶴岡八幡宮を背に、警察官姿の「鎌倉殿」がオープンカーで若宮大路に姿を見せると、次々と声が飛んだ。11月5日にあった神奈川県警の交通安全パレードだ。

 「なんか圧巻でしたよ。役名を覚えて呼んでもらえる、『鎌倉殿の13人』というドラマを愛してくれてるんだなって肌で感じられて。こんな経験、今までなかったです」

 最終盤が近づく大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜、NHK)で、3代将軍の源実朝を演じる。戦を好まず、和歌や蹴鞠(けまり)をたしなむ繊細な印象が付いて回るが、三谷幸喜さんの脚本には「新しい実朝像」が垣間見えた。時代考証の坂井孝一さんの著書や太宰治の「右大臣実朝」を読むと、実は人望があり、慕われる存在という一面を知ったという。

 役者への入り口は高校1年のとき。課外授業で劇団四季「ライオンキング」を見た。終演後、担任の先生に言った。

 「ここに入りたい。第2幕か…

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