「耳をすませば」実写版で新「聖地」誕生か 駅前に広がる映画の世界

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堀川勝元
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 スタジオジブリのアニメ映画「耳をすませば」のモデル地とされる東京都多摩市。作中の風景とよく似た場所がいくつもあり、公開から27年が過ぎた今も、多くのファンが訪れる。10月には、物語のその後を描いた実写版が公開された。ゆかりの地を歩いた。

聖蹟桜ケ丘駅前には

 「聖地」の玄関口は京王線の聖蹟桜ケ丘駅。駅前広場に向かうと、いきなり映画の世界が迎えてくれる。

 三角屋根の建物の形をしたモニュメント「青春のポスト」。作品に登場する骨董(こっとう)店「地球屋」にそっくりだ。眺めていると、2人組の女性がポストをのぞき込んだり、スマホで撮影したりしていた。1人は「いつか来てみたいと思ってたんです」と声を弾ませた。

 駅から南の「いろは坂通り」には、主人公の月島雫(しずく)が歩く場面に似た、曲がりくねった道や階段がある。進んでいくと、雫が立ち寄る場面に似た「金比羅宮」や、地球屋の所在地にそっくりなロータリーもある。取材前に改めてアニメ版を見た。似た場所の連続に映画の世界に踏み入れたような感覚を覚えた。

 ただ、ポストを設置した「せ…

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