法相の役割を「死刑のはんこを押す、地味な役職」と発言した葉梨康弘法相について、自民党内からも「辞めるべきだ」と速やかな辞任を求める声が多く上がる。葉梨氏を続投させる岸田文雄首相の判断にも批判の矛先が向いている。
岸田首相に近い閣僚経験者は「何を考えているのか。辞めさせないとダメだ」と批判した。そのうえで世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と明るみに出て辞任に追い込まれた山際大志郎前経済再生相を引き合いに、「山際氏の二の舞いになれば余計に政権のダメージだ」と述べ、即時の更迭を求めた。別の閣僚経験者は「死刑を厳粛に受け止めていないことは明らかだ。更迭は避けられない。政権末期の感じが出てきた」と語った。
一方、政権幹部は「よくよく何をどう言ったかみると、法務行政は大事だということを言っている。辞めさせるほどではない」と説明する。
だが自民若手は安倍政権では…
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- 【視点】
「危機管理の要諦(ようてい)は最悪の事態の想定だ。たぶん良くなるだろうではコロナに打ち勝つことはできない」。昨年8月、自民党総裁選への立候補を表明した記者会見で、岸田文雄首相はこう力説しました。 この時に言及した危機管理は新型コロナ対
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