迫力ある生き物の版画を展示 自閉症と向き合う芸術家・石村嘉成さん

有料記事

岡田昇
[PR]

 自閉症と向き合いながら創作活動に打ち込む石村嘉成さんの作品展「生きものたちに愛を込めて 石村嘉成展」が北海道岩見沢市志文町のクピド・ギャラリーで開かれている。動物や昆虫、魚などさまざまな生きものを力強く表現した版画8点、アクリル画11点の計19作品が展示されている。23日まで。

 石村さんは1994年、愛媛県新居浜市生まれ。2歳の時に自閉症による発達障害と診断された。高校の授業で版画に目覚め、2013年に第2回新エコールドパリ浮世・絵展で優秀賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ている。

 自分の縄張りからライバルの雄を追い出そうとしているライオンや、巣から飛び立つハクトウワシの版画は、その表情をアップでとらえた迫力のある作品だ。

 一方、泳いでくるヒメウミガメや、じっと考えているように見えるオランウータンのアクリル画は、穏やかでユーモラスな表情を浮かべている。

 石村さんは幼い頃、支えてく…

この記事は有料記事です。残り343文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません