「この会議では議論しない」芸備線の存廃問題、自治体がJR西に反発

小沢邦男
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 岡山と広島の山あいを結ぶJR芸備線の利用促進に向けた5回目の検討会議が2日、岡山市内で開かれ、岡山県側はJR西日本に「この会議では利用促進以外の議論はしない」と伝えた。JR西は5月の前回会合で、芸備線の存廃を含めた議論を提起したが、これに反発したかたちだ。

 会合にはJR西、岡山県と同県新見市、広島県と同県庄原市の幹部が出席。自治体側は検討会議について「利用促進に向けて取り組むだけ」と主張した。

 JR西側は芸備線の赤字区間を問題視しており、「この場にこだわらず、利用促進と並行して公共交通の再構築の議論に取り組みたい」と主張。この検討会議とは別に、国も交えた新たな協議の場の設置を目指す考えを伝えた。(小沢邦男)

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