「話すことを止めない」 戦時下のウクライナ作家が語る言葉の意義

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ベルリン=野島淳
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 「人は話さなければならない。戦時でさえ、特に戦時には」――。ウクライナの作家セルヒー・ジャダンさん(48)が今年のドイツ書籍協会の平和賞を受賞し、ドイツ西部フランクフルトで23日、講演した。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中の受賞だ。人々が死と直面する生活を送る中、ジャダンさんは講演で「言葉」への思いを語った。

 ジャダンさんは1974年、ウクライナ東部ルハンスク州スタロビルスクで生まれた。小説や詩、ルポルタージュなどを手がけ、翻訳家や音楽家としても活躍。東部ハルキウに住み、2014年のロシアとの戦争以降、人道支援活動を続けている。

 講演でジャダンさんは「ウクライナ人が最も望んでいることは戦争の終結、平和だ」と述べた。

 だが、欧州の知識人や政治家が「平和が必要だ」という言葉を、ウクライナ人は過敏に受け止めるという。

 それは「侵略による犠牲者が…

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