辞職勧告反対の23県議に質問状 「8割が隣の大陸から」投稿問題

山本知弘
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 国葬反対のSNS発信について「8割が隣の大陸から」などとツイッターに投稿した小林貴虎県議=自民党=に対する辞職勧告決議案が否決されたことをめぐり、小林氏に住所を無断公開された伊賀市の男性カップルが21日、決議案に反対した23人に公開質問状を出した。反対理由や投稿への認識を明らかにするよう求めている。

 決議案は19日の本会議で賛成22、反対23の賛成少数で否決された。これに対し嶋田全宏さん(46)と加納克典さん(43)が、反対した自民党の17人と草莽(そうもう)の6人の県議に31日を回答期限とする質問状を出した。

 2人は2021年、小林氏にブログで住所を無断公開された。小林氏は謝罪したものの、直後に2人を中傷するツイートに「いいね」を押すなどした。今回の投稿に対し、2人は不適切なSNS発信を繰り返したとして、小林氏の辞職を求める要望書も議長に出している。

 21日に津市内で記者会見した嶋田さんは「小林氏の投稿や、勧告案の否決に怒りを覚えているのは私たちだけではないと思う。反対した議員は周りの県民の声を聞いてほしい」と話した。質問状で、一連の投稿をめぐる事実関係や問題点の解明に向けて政治倫理審査会を開くかどうかも尋ねている。結果は改めて公開するという。(山本知弘)

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