都立高入試のスピーキング、研究者「不合理」 都教委は「問題ない」

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 東京都教育委員会が来月実施する英語スピーキングテストをめぐる動きが続いている。19日にはテスト理論や英語に詳しい研究者らが都立高校入試への活用反対を表明した。「話す力」を入試でも測りたい都教委は、問題はないと強調している。

 言語学が専門の大津由紀雄・慶応大名誉教授や、英語教育に詳しい鳥飼玖美子・立教大名誉教授ら5人が都教委に要望書を提出し、19日に記者会見した。テスト結果の入試への活用見送りを求めた。

 テストは、都内の中学3年生が受ける。公立中が中心だが、国立と私立の中学生も希望すれば受けられる。形式は、各自がタブレット端末に解答音声を吹き込む仕組み。運営や採点は都教委から委託を受けたベネッセコーポレーション(岡山市)が担う。来年実施の都立高入試の際に、今回のテスト結果を加点する形で活用するのが特徴だ。

 大津氏らは、「不受験者への対応」と「試験当日の運営体制」の2点を問題視した。

 都教委は、けが・病気などで…

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    氏岡真弓
    (朝日新聞編集委員=教育、子ども)
    2022年10月20日7時15分 投稿
    【視点】

    ●大丈夫?スピーキングテスト 東京都教委が公立中学生に課すという英語のスピーキングテスト。取材すればするほど「大丈夫?」と思うようになっています。 この日の会見では、テストに賛成の人も反対の人も「???」と思う、試験の公平性や合理性がテ

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