「令和」の語源になった宴再現した大茶会 万葉集最終歌の地鳥取で

吉田博紀
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 いまの元号「令和」のもとになった万葉集。その編纂(へんさん)者、大伴家持にゆかりがある地域がリレーで開催する「令和の万葉大茶会」が15日、鳥取市内で催された。

 大茶会は2020年の東京を皮切りに、家持が国守として赴任した地などを巡っている。今年は、因幡国守として赴任した家持が自ら、万葉集の最終歌「新しき年の始めの初春の今日降る雪のいや重け吉事」を詠んだ鳥取が選ばれた。

 鳥取市国府町の国庁跡近くにある市因幡万葉歴史館ではこの日、令和の典拠になった「梅花の宴」を再現。青翔開智中の生徒らが、万葉集に収められた梅の花の歌を披露した。餅や鶏肉などでつくった万葉食も200人分用意され、参加した人たちがいにしえの味を体験した。その後、宇倍神社に移り、裏千家流でたてられた茶を味わった。

 来年は、約1300年前に梅花の宴が実際に催された福岡県太宰府市で開かれる。(吉田博紀)

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