北海道懐かし「木彫り熊」、1千体集まるレストラン開店 東京・新宿

阿部浩明
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 北海道の民芸品「木彫りの熊」1千体を飾るレストランが11月末、東京・新宿にオープンする。道産食材を楽しんでもらう、その名も「KIBORI(キボリ)」だ。

 かつては北海道みやげの定番だった木彫り熊だが、「重いし、場所も取る」といった理由で最近は敬遠されがちだ。そこに目を付けたのが、KIBORIを経営する会社社長の斎藤浩司さん。「『残念な置物』になった熊たちに、再び息を吹き返してもらいたい」と考えた。北海道を演出する店の空間づくりに、ひと役買ってもらうという。

 斎藤さんは都内で、森町の魚介を提供するご当地居酒屋「どさんこ酒場森町しげぞう」も営んでいる。その縁で、町は町民から集めた大小の木彫り熊24体を贈るほか、役場応接室に飾っていた体長90センチの熊を広報大使として「出張」させることにした。

 岡嶋康輔町長は「これを機に、首都圏の人たちとの交流が生まれたらうれしい。ふるさと納税への感謝祭を企画するなど、都心の新宿にオープンするレストランを拠点に町のPR活動を展開していきたい」と期待する。(阿部浩明)

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