リニア駅周辺のまちづくり 甲府市が素案を民間公募へ

米沢信義
[PR]

 【山梨】甲府市大津町に建設が予定されているリニア中央新幹線の県駅のまちづくりについて、甲府市は7日、駅南口の区域(約10・5ヘクタール)を対象に、民間業者から素案を公募すると発表した。民間のアイデアを生かし、来夏には具体的な方針を固めたいという。

 新駅北口の区域の開発計画は県が担っているが、主に甲府市が関わる南口側は手つかずの状態だった。市が示した方向性案によると、南口の区域は、県内で研究開発が進む水素エネルギーを活用した住民の生活や企業活動をはじめ、新産業の育成といった内容を柱に、最先端技術の社会実験などに取り組むという。

 こうした方向性を固めるための具体的な調査や区域内のデザインなどについて、事業者の提案型で12日から公募を開始する。

 樋口雄一市長は「リニア駅は将来のまちづくりに重要な変化をもたらす。民間の提案をもとに、県や有識者や地元の方々を交えてまちづくりの方針を決めたい」と語った。

 リニア駅は、2027年の開業予定が危ぶまれているが、市は予定通りのスケジュールでまちづくりを進める方針だ。(米沢信義)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら