生後6カ月~4歳に向けた新型コロナウイルスのワクチンと、12歳以上に向けたオミクロン株の「BA.5」に対応したワクチンが承認された。今後の「第8波」が懸念される中、専門家はワクチン接種の重要性を指摘する。
生後6カ月~4歳へのワクチン接種は、米国では6月から始まっている。
厚生労働省によると、ファイザー社製の臨床試験(治験)では、2回接種後はオミクロン株に対する感染予防効果が低かったのに対し、3回接種後は7割と、有効性は一定程度あるとみられている。治験などでは腕の痛みや発熱といった副反応が報告されているが、いずれも軽症という。
感染症やワクチンに詳しい新潟大の斎藤昭彦教授は、こうした傾向を踏まえ、いまのところ有効性や安全性に重大な懸念はない、としている。ただ、調べられた子どもの数が少なく、さらなるデータの蓄積と解析が必要という。
長崎大の森内浩幸教授(小児科学)は、この世代へのワクチン接種について「十分に意義がある」と話す。国立感染症研究所によると、今年、新型コロナに感染した4歳以下の健康な子どもで6人の死亡例も報告されている。
子どもは感染しても軽症のこ…
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