申し込み殺到の大阪市の商品券 「不公平になる」と抽選取りやめへ

新谷千布美
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 コロナ禍の影響を受けた地域経済の活性化のため、大阪市が企画したプレミアム付き商品券について、市は、発行予定数(176万口)の1・7倍にあたる約295万口の申し込みがあったとして、当初予定していた抽選を事実上取りやめ、申込者全員に届けることを決めた。松井一郎市長が4日、記者団に明らかにした。

 商品券は1口1万円で、30%を上乗せした1万3千円分の買い物ができる。申し込みは2日に締め切っていた。

 市経済戦略局によると、2015年に企画した商品券(上乗せ額20%)では、市内1世帯あたり0・8口を発行。今回は市内146万世帯が1口ずつ申し込み、かつ30万口の追加申し込みがあると想定して176万口を用意したが、予想以上の反響だったという。

 松井市長は物価高による生活への影響などを挙げ、「1・7倍にもなると、抽選といっても不公平感がありすぎる」と理由を説明。市は補正予算を組んで対応する方向で検討している。(新谷千布美)

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