北朝鮮ミサイル、米軍基地があるグアムも射程内 狙いは「交渉力」か
ソウル=稲田清英
5年ぶりに日本上空を通過する形で弾道ミサイルを発射した北朝鮮は9月以降、核・ミサイル開発を加速させる言動を繰り返している。国会にあたる最高人民会議で核兵器の使用条件を定める法令を採択した後、9月25日から10月1日の1週間で短距離弾道ミサイルを計7発発射。連携を深める日米韓への牽制(けんせい)を強化しているとみられる。
1日までの短距離弾道ミサイルの発射は、同時期に日本海で展開されていた米韓両軍の演習や、ハリス米副大統領の南北の軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)への訪問、日米韓による対潜水艦訓練などに合わせたものとみられていた。4年ぶりとなる米原子力空母の韓国への寄港があった釜山などに対して、「いつでも攻撃できる」との姿勢をみせる狙いが透けた。
日米韓に「強対強」の対応
それに比べ、今回発射された…
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