「勝てない集団」から変わったオリックス 強さが見えた奇策の裏側
2年連続最下位から、2年連続でパ・リーグを制したオリックス。今季最終戦までもつれた激戦を制し、逆転で連覇を決めた。その強さを象徴する試合があった。
9月2日のゾゾマリンスタジアム。
球場全体がざわめいた。オリックスの打者たち、ほぼ全員が「バント攻撃」を見せたからだ。
試合開始直後、福田周平、中川圭太がセーフティーバントを試み、2球連続で投ゴロに。3番吉田正尚、4番頓宮裕真は初球から打ちにいったが、三回終了時に打者が一巡する中で、5~9番も初球にバントするそぶりを見せた。
中嶋聡監督が新型コロナ感染から復帰したこの日、ロッテの先発は佐々木朗希だった。
4月10日、この球場で球界28年ぶりの完全試合を喫した。とはいえ、プロ野球ではほとんど見ない作戦だった。
さかのぼること、試合開始の約1時間前。
ロッカールームでの野手のミ…
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- 【視点】
記者としては門外漢ですが、オリックス・バファローズというと、関西出身&鉄道ファンとしては感慨深いです。なぜかというと… この球団はもとをたどれば関西の私鉄が持つ阪急ブレーブス。1988年に金融サービス業のオリックスに譲渡され、さらに20
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