第7回運休区間を逆手に「くまチャリ」人気 仕掛けた社長は現役の美容師

有料記事ローカル線物語

金子淳

くま川鉄道

 カタン、カタン――。

 レールのつなぎ目を通過する「ジョイント音」と振動、そして風を体でじかに感じ、線路上を自転車で走るレールサイクル「くまチャリ」。広葉樹の緑のトンネルを抜けると、田園風景の中に球磨川が見えてくる。2020年7月の豪雨で被災した第三セクターくま川鉄道(本社・熊本県人吉市)の運休区間を利用した「期間限定」のアクティビティーだ。

 導入したのは、永江友二社長(58)。「30年以上赤字続きの会社。なんとか収入源を確保したかった」と思いを語る。「やれない理由より、やれる理由を見つける」がモットーの永江社長、実は美容院も営んでいる。

美容師の永江さんが社長になった経緯は。記事後半では、球磨川沿いの田園を走る鉄道風景やくまチャリの様子の動画も。

 市のお祭りなどイベントに携…

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