なぜ反対するの? 首相ら要人多数送る豪州から見た安倍氏の国葬

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シンガポール=西村宏治
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 9月27日に行われる安倍晋三・元首相の国葬に、オーストラリアからはアルバニージー首相のほか、3人の元首相が参列します。

 日本では国葬に疑問の声も少なくないなかで、豪州はどうしてそこまで多くの参列者を送るのでしょうか。あるいは豪州からは、安倍氏はどう見えていたのでしょうか。

 豪州出身で、日本政治や日豪関係史などを研究する武蔵野大学のドナ・ウィークス教授(政治学)に聞きました。

ドナ・ウィークス

1963年、豪州出身。豪クイーンズランド大博士。豪サンシャインコースト大日本語学科長などを経て、2016年から武蔵野大教授

 ――安倍元首相の国葬をめぐり、日本ではさまざまな意見があります。でも豪州では、安倍氏の評価はとても高いように見えます。

 安倍元首相の国葬については、国内外の反応のズレを感じています。安倍さんが亡くなられた後に、海外のメディアから取材を受けました。どこも「偉大な首相が暗殺されたことの影響は?」という文脈で、安倍さんが批判も受けていたことは、あまり伝わっていないようでした。国葬についても「なぜ反対する人がいるの?」との声があります。

「カラオケ首相」と比べたら…「ありがたいものだった」

 ――その安倍元首相の国葬に、豪州からは現職、元職を含めて4人の首相経験者が参列する予定です。その意味をどうみていますか?

 豪州にとって日本との関係は…

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