1個30円ほどと安さが売りのチョコバー「ブラックサンダー」が、原料に使うカカオを児童労働に頼らず収穫されたものにすべて切り替えた。児童労働撤廃の対策を取ったカカオだけで主力商品をつくるのは、国内の大手メーカーではまだ珍しい。

 ブラックサンダーをつくる有楽製菓によると、15日の生産分からすべてのカカオが切り替わった。原料変更で数%のコスト高となるが、円安やウクライナ危機による原料高の影響よりも小さい。現時点で値上げの予定はないとしている。

 有楽製菓は、2025年までに自社製品で使うカカオすべてを児童労働に頼らないものに変えることを目標に掲げている。杉田晶洋執行役員は「安いお菓子でも人権に配慮できるのはインパクトがあるのでは。消費者が児童労働問題などに興味を持つきっかけになればと思う」と話す。

 児童労働の撤廃に取り組むNP…

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